軽装で入室するのはちょっと待って!
火災現場に入室する際の服装

火災現場では様々な有害物質が高濃度で含まれております。
軽装で入室して、知らない間に体を毒している。
なんて事もあり得ます。

なぜ火災現場に入室すると健康被害があるの?

まずは【見えないから怖い!火災現場の健康被害】をお読みください。
火災現場に入室すると様々な物質が浮遊しています。
入室すると、様々な物が浮遊する中で呼吸をします。
呼吸することにより火災で発生した有害物質を体の中にため込んでしまいます。

目には見えない、火災煤の衣類への付着

悪性の物質がすべて目に見えるとは限りません。むしろ見えない方が多いのです。
これはアスベストと非常に似た傾向にあります。
衣類は布の素材でありますので、様々な物質が衣類に絡みつきます。
それを家庭に持ち帰る…
洗濯槽を共有すれば自ずとご家族にも影響が及びます。
このように火災現場の悪性物資は、目に見えず、音もたてずに近親者全てに悪手を伸ばしているのです。

当協会の推奨する火災現場入室に際しての服装注意点

安全ヘルメット、防護マスク、ゴーグル、長靴、ビニール製のヤッケなどを羽織るなども火災現場入室への有効な手段であると思います。

火災現場での口呼吸は危険です!マスクについて

火災現場に無防備で入室されることの危険性が分かって頂けたという事で、次は口から直接吸い込んでしまわないように火災現場に合わせたマスクについてご説明いたします。

アスベストは湿った状態で地面にあるうちはさほど問題ではありませんが、乾燥して細かくなって空中に飛散してしまうと、花粉などより遙かに粒子が微細で花粉用の簡易マスクではアスベストの侵入を防げません。 アスベストに対応しているマスクは「使い捨てタイプ」の物であっても「粉塵・防塵」という表記の他に「性能表示」の記載があるはずです。

(社)安全衛生マネジメント協会HPではボランティア活動に於ける推奨マスクとして、
「粒子捕集効率95%以上」…厚生労働省の国家検定試験に合格した区分2以上のもの(RS2・RS3または、DS2・DS3と表記されています)ですが、手に入りにくい場合は、N95の防じん用マスクをお選びください。

とありますので、この「粒子捕集効率95%」「区分2」以上というのがアスベストに対応しているという目安になっているのだと思います。
マスクの性能表示は「DS」とか「RS」と、様々な表記があります。
Dは「使い捨て」、Rは「交換式」、Sは「固形粒子用」という意味です。

ただ購入する側から言えばこの様な表記は分かりづらく、N95マスクも防塵用の他に、花粉用やウィルス用の物もあります。
ですから、購入しようとしているマスクの性能確認は重要です。

また性能表示がなく安価である場合は購入前に販売店に確認し、店員さんがあまりよく分からない様子でしたら、製造元に問い合わせた方が良いと思います。

また問い合わせの時、「アスベストの撤去作業で…」と言えば製品性能と関係なく『使用に適さない』との返答になります。

というのも、アスベスト材を撤去する場合、使い捨てマスクで「作業してはならない」となっているためです。 多くの人は瓦礫の付近に飛んでいる可能性のあるアスベストに備えたい訳ですから、「屋外で空気中に飛散しているアスベストに有効か?」と聞けばメーカーの担当者も現地の状況を考慮して答えてくれると思います。

ホームセンターにいる店員さんがマスクの性能区分などに詳しい様子であったら、すでにメーカーに問い合わせ済みだと考え、購入時にアドバイスして貰っても良いと思います。